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弱い鎖

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(胡蝶蘭)

いっとき新自由主義が世界を席捲し効率的な経済社会の
実現が目指されたが、そのひずみは貧富の格差に現れた。

そしてその格差は社会の公正を失わせまた分断をもたらした。

今回起きたコロナ禍はその亀裂をより大きくする方向で
作用しているようだ。

実際エッセンシャルワーカーと言われるテレワークと無縁な
低所得層の罹患率が高くなっている。

仏ではサンドニ地区そしてNYにおいてはブロンクス地区などの
感染率が高いのは、「鎖の強さはいちばん弱いつなぎ目で決まる」と
言われる通りか。

社会は鎖と同様に弱い部分が直撃され崩壊の危機に
直面することになる。



フランスの歴史家・人口学者のエマヌエル・トッドが、避難生活を
送るブルターニュの別宅にてインタビューに応じている。

自らを特権的としつつも、政府の施策つまりこれまでの社会政策
そして今回のコロナ対策について非難している。

マクロン大統領が「戦争」と呼び鼓舞したコロナ戦における惨状は、
サルコジ、オランド以来積み上げたフランス政府の失政の
結果だと断定している。

つまり医療資源を削ってきた新自由主義の限界の故であり、
貧富を助長してきたことが今回のリスク拡大に大きく影響したと。



新自由主義を最も追い求めた米国では、人間の強欲さが
リーマンショックをもたらしたように、その格差は日欧の比ではない。

未だ一日2万人以上の新規感染者と死亡者が2千人を超える
状況にありながらトランプ大統領は各州において
経済のアクセルを踏み込ませたのである。

ヒスパニックなどは都市部に住んで感染率が高いのに比し
トランプを支持する白人たちは主に郊外で安全に暮らしている。

したがって暗愚の帝王は大統領選を前にして
コロナ軽視を決め込んだと言うことだ。

つまり為政者の気まぐれは社会の一番弱い部分を痛撃し、
鎖の最も弱いところが切れることになる。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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