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FX

過日、FX(為替証拠金取引)会社のセミナーを見学した。

聴衆をプロファイリングすると、
大半は中高年の余裕資金を持つ紳士と言ったところ。

外見的には、家の中でコックピットの様な個人デイーリングルーム
を保有し、デイトレに一喜一憂している雰囲気は感じられなかった。

またミセス・ワタナベ(一時東京市場を動かしたと言われる
主婦・OLの総称)も殆どいなかった。



この業界10番目位の会社の説明によると、
口座数13万、預かり資産500億。

要するに一人40万円を証拠金にし
通貨を売買している人たちの姿が見えてくる。

FX会社とはこの投機家たちに、知的好奇心をくすぐりながら、
欲望と恐怖のゲームの場を提供する会社である。




19世紀後半世界で起きたゴールドラッシュ。

小説「ゲームの達人」は、南アで金鉱を掘り当て
巨富を築いた一族の話。これは例外である。

カリフォルニアでは、川は金採集者で溢れ返り
大半の人間は破綻した。

本当に成功したのは、金を掘ろうとした人ではなく
その人を相手に道具や服を商売をした人達。

Mining the gold miners.

「金採掘者を掘る。」事が成功法則であり、
ジーンズのリーバイスがその典型である。




FX取引で一儲けしようとする人が多いが
8割以上の人は負けている。

市場は効率的であり、所与の情報において
価格は適正水準にある。

とすれば、将来の見通しなどは、余程隠れた情報を
有していない限り分からず、勝ち抜けない。

「Once a dealer ,always a dealer」.
一度相場に手を染めたらやめられなくなる。

相場にのめり込む人たちを相手に、FX会社はマカオの
カジノ・ホテルや日本競馬会と同様、手堅く儲けそうである。




ps.

「シドニー・シェルダン」

「ゲームの達人」ほか著書多数。
Story tellerとはこの人の事。

どれでも結構、日本の小説に飽きてる
方にはお勧めします。






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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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