横浜正金銀行

横浜・馬車道に神奈川県立歴史博物館がある。
重厚なネオバロック様式の3階建の建物。

かつて横浜正金銀行の本店だった。

当時、日本は、生糸、お茶を輸出し、毛織物・綿織物を輸入。
同時に貿易決済のトラブルが多発していた。

この状況を打開する為に、この銀行が設立された。




横浜正金史を紐解くと、1871年、明治政府は
新貨条例を出し、1ドル=1円=1両と決定した。

それ以降、西南戦争によるインフレに購買力平価は下落、
また外貨不足に呻吟し、1ドル=2円、更に4円に。

そして大戦後は、45年に15円、48年270円へと続落し
49年にドッジラインにより360円で固定された。




因みに戦時中の中国での話。

日本陸軍は大陸進出に当たり、
8000億円(今なら300兆円)を要した。

戦費を賄う為に、華中・華南では横浜正金銀行が
現地通貨「儲備券」(ちょびけん)を発行し、無理やり流通させる。

その経緯は昨夏、NHKスペシャルで放映された。
戦争幇助的行為によりGHQはこの銀行を解体した。




明治以降140年の為替相場を振り返ると、
80年間は円安の歴史。そして20年間固定制へ。

ニクソンショック以降40年間
円高が続き、今80円にある。

円安、円高どちらにしても、一国の経済が
通貨変動に翻弄されるのは逃れがたい宿命と言える。

横浜正金銀行は、戦後東京銀行となり、
さらに三菱東京UFJ銀行へと改編された。

今そのDNAはどこに生き続けているのか分からないが
為替の変動は今後も続くに違いない。







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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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