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南北首脳会談

5日間関西で遊んでいるうちに、スマホで見る相場は
刻一刻と円安が進みついに109円台到達。

その背景は米国の金利上昇など種々あるが、何といっても
2日後に迫った南北首脳会談への期待だろう。

実際開催は秒読みで板門店での打ち合わせは細部にわたっており
リハーサルまで行われているとか。

また取り上げられる議題も朝鮮半島の非核化はじめ日本の拉致問題、
さらに朝鮮戦争の終結宣言などの予測も出回り期待は大いに高まっている。



先日は金正恩委員長が核実験やミサイル発射の中止について
言及するなど、米朝会談をもにらんで融和姿勢を強く打ち出しており
今後の米韓朝の平和交渉への注目がいやが上にも高まる。

このように半島リスクの圧縮を受けて、安全通貨として売買される
傾向のある円は平和ムードの中で大幅に円安に振れているのだ。

とはいえこれまで北朝鮮は外交交渉においてリップサービスで
時間稼ぎを得意技としているだけにその言動には誰しも半信半疑。

特に米朝会談についてポンぺオ前CIA長官の極秘交渉が
米中におけるキッシンジャーを彷彿させる。

しかし依然トランプ大統領も空中分解の可能性を示唆するように
予断を許さないのが現実だ。



ということで今後の日本は半島リスクから解放されるとの
楽観的見方が存在するものの、その確信はゼロというのもまた確か。

どちらかと言うと期待は裏切られるケースが多いことを
含めて考えれば、期待ムードも27日の会議までかも
知れない。

「Buy the rumour, Sell the fact」つまり27日の会談を機に
現在の円売りムードが一転して円買い一色になるかも知れない。

市場の移り気にはくれぐれも要注意だ。


..
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劉鶴

「米国第一」「保護主義」の道を突っ走る米・トランプ政権に対し、
昨年のダボス会議以来自由貿易の旗頭となったのが中国の
習近平国家主席だ。

昨日は海南省の国際経済会議「ボアオ・アジアフォーラム」で金融業などの
市場開放を柱とする重要施策を公表。

さらに米中貿易の不均衡について、「中国は貿易黒字の追求を目標としない」
「知的財産権侵害を取り締まる」など「市場開放」と「黒字幅削減」を打ち出して
トランプ政権への歩み寄りを示した。



ホワイトハウスは重要閣僚のリシャッフルが進みいまや対中強硬派で
固められたが、一方の中国サイドは3月の全人代で国家副主席となった
王岐山とハーバード卒である劉鶴が国務院副総理に昇格して舵取りをする。

この劉鶴副総理は習近平とは10代の頃からの友人と言われ、中国共産党内では
経済アドバイザーとして活躍し、過去40年にわたり中国の成長政策を
担ってきた人。

目下は投資と輸出重視の経済から、緩やかではあるが持続可能な消費中心の
成長へと転換しようとする政策の中心人物ともいわれている要人中の要人だ。

したがって今後の米中関係の行方を左右する人物であり、2月にも
ワシントンを訪問し、トランプ米大統領が凍結していた両国の通商協議再開の
お膳立てをすると期待されていた。

ただこの時はトランプ政権が中国を標的にした鉄鋼・アルミニウムの
輸入制限措置を発表したタイミングに当たった。

つまりこの日を境に米政府が対中制裁の追加関税品目500億ドル相当の公表、
中国側の報復措置、それに応じてトランプ氏が追加関税対象を1000億ドルまで
拡大する意向を示すなど、対立はエスカレートするばかり。

したがって海南島での習主席の開放政策についての演説は
効果的だった。

今後の中国の対米経済政策が劉鶴副首相に主導されることは
明らかであり、今後米中対話の進展が注目されるところだ。



..

期待

週末黒田日銀の第一期体制下での最後の日銀政策会合、
そして総裁の記者会見が行われた。

5年前の4月に堂々とそして2年で2%のインフレ目標を
達成させると豪語し、そして国民の「期待」を煽った時の自信に
溢れた素振りは影を潜めた。

もはや日銀に残された政策は金融正常化と利上げしかないはずだが
そうなれば円高・株安を後押しするに違いなく本音をしゃべることが
できないもどかしさが感じられた。

そして国民もまた12回にも上る目標達成時期の延長の繰り返しに
もはや誰も信頼もしておらず関心も示さない。

「期待」はこのように消え去ることは多いのだが
一方で新たな「期待」が芽生えるのも世の常だ。



週末のワシントンでは、金正恩さらにトランプ大統領と会談した
韓国の安保室長が5月にトランプ大統領が米朝首脳会談に
参加するとの発表を行った。

すわ「ソウルで半世紀を超える朝鮮戦争の終結宣言へ」
との期待が世界を駆け巡り、株式市場は急騰し米ドルは上昇した。

ただ北朝鮮は核開発の停止を条件に現行体制の維持と経済援助を
保証させ、さらに米国の軍事的脅威を一掃しようとの腹積もりである
ことは明らか。

これまでも北朝鮮には何度も煮え湯を飲まされてきただけに
うのみはできないとのいうのが専門家の読みではあるのだが。



どちらにしても「期待」が先行しているのは確か。

文政権に外交イニシアティブを取られて、日本は面子が丸つぶれで
安倍首相が急遽訪米を予定するなど政府は焦っているようだ。

とりあえず世界は「期待」をもって第一報を受け止めた。

さらに今秋には金正恩が国連に出席し、トランプ大統領には
ノーベル平和賞と期待はどこまでも膨らんで行くのだが。

期待とは得てして失望に変わるものだ。

特に外交スタッフが脆弱で「直感」に頼るトランプ外交の
破綻には十分に気をつけねばならない。

現下のリスクオンムードは案外早く崩れるような気が
するのだが。



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トップレディー

2月11日(日)

未明の雨が上がって俄かに春めいた。

梅ヶ丘駅周辺は羽根木公園で「梅まつり」が
始まったせいで人出で賑わい一足春の雰囲気が漂う。

おりからGATEUX KAWAMURAも「梅まつり」に便乗して
苺ショートを280円と大安売り。

思わず買い求めたのは経済合理的な行動と
自らを正当化して甘味を堪能したところだ。



春めいた東京からさして離れていないが、
寒さで有名な平昌では熱い戦いが繰り広げられている。

とはいえこの五輪はスポーツの祭典であるはずが
何とも政治色が強い。

そしてその真打としてついに金ファミリーの金与正氏(キム・ヨジョン)が
金正恩の親書を携えて韓国入り。

北朝鮮が専用機をもっていることに少なからず驚いたが、
そのトップレディーの所作にも目が釘付けとなった。

かつて兄と同様スイスに留学していたらしいが、
引き詰めた髪そして黒ずくめのコスチューム。

そして少し鼻と頭を上げた素振りなど北のトップレディーの
実体に迫りたいと思うのは当然だ。

TV映像は足が震えている様子をとらえていたが
さすがに強気を装っても各国首脳との面談には
緊張を強いられるだろう。

そして米国のトップレディーとして昨年秋にやってきた
イヴァンカ氏の華やかさと比較してしまったが、、米朝の違い
つまり自由国家と抑圧国家の落差をまざまざと感じさせられた。



さすがに経済制裁下にある北朝鮮の台所は苦しいようで、
文正寅を米日から引き離し自らの陣営へとの動きは急だ。

それは民族統一と太陽政策をと考える文政権の望むところで、
五輪後は米韓合同演習をやめさせ、さらに6月か8月に
平壌での首脳会談へと突き進むのだろう。

このような動きはこの20年来再三見られたもので、
そのたびに裏切られては半島の非核化は遠のいてきた。

今回もまた韓国は民族統一への夢をぶら下げられて、
休戦状態から一気に和平へと歩を進めようとするのだろう。

果たして北朝鮮の腹の内は?


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五輪の後

本日から平昌五輪が始まる。

すでに北朝鮮から美女軍団が到着し、韓国のみならず
日本でもメディアは「微笑み外交」に我を忘れて大騒ぎ。

一方国内ではいつものことながら各紙は景気よくメダル予想を
行っており、金8個を含めてメダル20個と超強気が席巻。

その根拠は男子フィギュアは金銀、女子フィギュアは金銅
女子ジャンプは金銅そしてノルディック複合は金銅、
さらにスピードスケートの小平は金2つなど、仰天ものだ。

まあ予想が外れて誰が損するわけでもないだけに
予想ぐらいは大盤振る舞いも良いのだろう。



しかし2週間も経てば祭りは終わり、「五輪の後」が始まる。

五輪へはペンス米副大統領と安倍首相が参加するが、
まさに水に油つまり招かれざる客たちと言ったところだ。

しかし「朝鮮半島に平和」と言った夢は、早晩米韓演習の
再開に対し北朝鮮の癇癪玉が破裂して雲散霧消することになるだろう。

すでに北朝鮮は核実験に加え16回に及ぶミサイル実験で
数十発のミサイルを発射しては挑発行為を行ってきた。

つまり五輪が終われば再び朝鮮半島では地政学リスクが
頭をもたげることになるのは必至だ。

またまた東京市場は地理的に近いだけに
直接的に影響を受けることになるだろう。



一方北朝鮮と激しくやりあう米国と言えば実際距離も遠く
北朝鮮の地政学リスクよりもリスクは国内にありそうだ。

つまりトランプ大統領その人と金融市場という時限爆弾だ。

大統領は保護主義を追求してNAFTAの見直しを進めては
世界を揺さぶる。

そして金融市場では金融規制が強化されているとはいえ、
リーマン時以上にオプションが様々に張り巡らされているようで
何が起きるやら分からない。

週初50まで上昇した恐怖指数はとりあえず20台に下落したが、
まだまだ恐怖指数はじめボラティリティを材料に空取引で利益を得ようとする
ディーラーが相場の変動を企んでいそうだ。

五輪後の日本は北朝鮮と米国に挟まれてまさに「前門の虎 後門の狼」
と言った風情で気を抜けない状況が続きそうだ。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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