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駒場公園にて

秋色が深まる駒場公園へ出かけた。

公園内には昭和初期に英国チューダー様式で
建てられた旧前田侯爵邸がある。

当時ここ駒場一帯には田園が広がっており、
その野趣に合わせて設計されたという。


(旧前田侯爵邸)


(邸内からの眺め)

実際駒場には明治初期に農学校で教鞭をとっていた
ケルネルが作った実習用の田圃が今も残っている。

現在は筑波大駒場中高校が稲刈りをしているようで
そこでは丁度案山子コンクールが行われていた。


(田圃)

今日旧前田侯爵邸にやってきたのはサロンにおいて
シューベルト協会のコンサートが行われたことから。

演目はシューベルトのピアノ小品群で
そのうち軍隊行進曲とロンドの連弾があった。

連弾はふたりの奏者の体そして指が
触れ合うことから仲良くなる手段で最高とか。

ともかく秋の午後、陽射しを映して刻々と変化する
園内の景色を眺めながらピアノを聴いて過ごした。


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蝶々夫人

シルバーウイークの一日、前橋へ「群馬交響楽団創立
70周年記念オペラ」の鑑賞に出掛けた。

湘南新宿ラインのグリーン車にはかねてから乗ってみたいと思っていたが、
予想通りIT化が進んでいることからSUICAでの乗車には少し手間取った。

しかしなかなかうまく工夫されているのに感心。

新幹線の止まる高崎駅からさらに両毛線に乗り換えて
下り立った前橋駅は閑散としていた。

高崎と前橋はかつて中選挙区制度下において福田赳夫と
中曽根康弘の間で「上州戦争」と言われる選挙戦が演じられた通り
今も両都市間はライバル関係にあるようだ。



本日は群馬県のメセナ活動の一環で、主役級を
イタリアから呼んで「蝶々夫人」が演じられた。

演出は元バリトン歌手の岡村喬生で、プッチーニ財団の
制約を受けつつも独自色を出すために知恵を絞ったものとなった。

とは言えバックステージは日本人を主体にしていることから
女性の着物姿は素晴らしく、舞台装置にも目を瞠るものがあった。

物語はいつもと変わらぬものの、子供を手放し、
自決する結末は可哀想としか言いようがない。



この物語を見ているとどうしてもミュージカル
「ミス・サイゴン」に思いが至る。

片や1860年代、片や1970年代と時代は違えども、
共に東洋に来た米国人が現地の女性と別れて帰国。

数年後に西洋人の妻を連れて戻ってくると子供が成長しており
そして母国へ連れ帰るとの顛末は全く同じ。

ミスサイゴンはピエル・ロチ作「お菊さん」と「蝶々夫人」を下敷きに
したと言われるのもむべなるかな。

オペラを鑑賞し、さらに高崎駅前の「やまどり」で
食事ができて楽しい秋分の日となった。



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仲道郁代

過日日生劇場でフランツシューベルトソサエティ(FSS)
の定例コンサートがあった。

今回はピアニスト仲道郁代さんのトークとピアノ演奏。

遠目にも若々しくて綺麗で、まさに古い劇場に一輪の花。

そして小柄ながらも、力強いフォルテシモと
なめらかな演奏に聞き入った。



普段このコンサートはシューベルトの弦楽曲や
ピアノソナタなどに終始し比較的地味だ。

しかし本日は仲道さんの独演で、そして選曲もシューベルトに止まらず、
モーツアルトやベートーベンと華麗な演奏会となった。

演目は次の通り。

モーツアルト「きらきら星変奏曲」
モーツアルト「ピアノ・ソナタ11番、トルコ行進曲付き」
シューベルト「ピアノソナタ13番」

シューベルト「即興曲変ホ長調」
シューベルト「即興曲変ロ長調」
べートーベン「ピアノソナタ23番 熱情」

そしてアンコールは、
ドビュッシー「月の光」
エルガー「愛の挨拶」。



感動を覚えた人は筆者に止まらなかったようだ。
終演後、しばらく拍手は鳴りやまなかった。

余りの暑さに出掛けるのを止めようかとも思ったが、夏の午後
久方ぶりにピアノの音色に暑さを忘れる時間を得ることができた。



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紀尾井坂

過日紀尾井ホールへ出掛けた。

赤阪見附からホールへ向かう道は
ソメイヨシノは散り葉桜となっていた。

道に沿う多くの樹木は新緑が芽をだし
八重桜そしてハナミズキの季節が巡ってきていた。


(清水谷公園)

紀尾井坂を登りながら、小泉八雲作
「むじな」の話を思い出した。

ところがそれは勘違いで、その舞台は
「紀尾井坂」ではなくて赤坂「紀伊国坂」。

その怪談とは次のようなものだ。

昔商人が夜道を歩いているとお濠端で泣いている女中がいた。

やさしく声をかけて顔を見たら、目鼻口のないのっぺらぼうで
恐ろしくて逃げに逃げたということだ。


(八重桜)


(ハナミズキ)

当日のホールでの催しは日墺文化協会との共催による
「シューベルトソサエティ20周年記念コンサート」。

オールシューベルトプログラムで
演目は以下の通りだった。

1.ピアノ               (深沢 亮子)
  「ワルツ」「即興曲」       

2、チェロ               (水野 由紀)
  「アルペジオーネ・ソナタ」

3.バリトン・バス          (池田 直樹)  
  歌曲「冬の旅」



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アンコール

1月後半の寒風吹きすさぶ週末
2日連続してコンサートに出掛けた。

第一夜はNHKと地元ケーブルTV(J:COM)共催の
カジュアルコンサート。

演奏はN響の団員で構成されたピアノ五重奏で
数々の小品が続いた。

最も印象に残ったのはモンティの「チャールダーシュ」。

会場(世田谷区民ホール)が我が家の徒歩圏内で
松陰神社傍だったことから現在放送中の「花燃ゆ」
絡みのトークが笑いを誘った。

まさにNHKの啓蒙戦略に沿うコンサートで
NHKに洗脳される夜となった。



2日目午後は目黒パーシモンホールでの
シューベルト協会の定例コンサート。

毎年シューベルトの誕生日(1月31日)に合わせて
開催されているもので、今回の来場者は180人とか。

演目はメンデルスゾーンとシューベルトのピアノトリオ。
アンコールはブラームスの「ワルツ」とシューベルトの「アベマリア」。

そして懇親会で楽しく歓談し、フィナーレにシューベルトの
「野ばら」と「子守唄」を大きな声で歌った。

アンコールの余韻はその後引きずるもので、お蔭で今もブラームスと
シューベルトの美しい旋律が頭の中をぐるぐる回っている。



シューベルト協会も今年で結成20年を迎え
4月11日(土)午後、「20周年記念ガラコンサート」が
紀尾井ホールで行われることになった。

これは日墺文化協会と共催し、墺大使館の
後援を受けたもので、演目は冬の旅を筆頭に
ピアノ、バイオリンなどによるシューベルト作品。

800席が埋まるか否かを事務局は心配していたが
季節も良い頃でありご興味のある方は是非お出かけください。



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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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