トップレディー

2月11日(日)

未明の雨が上がって俄かに春めいた。

梅ヶ丘駅周辺は羽根木公園で「梅まつり」が
始まったせいで人出で賑わい一足春の雰囲気が漂う。

おりからGATEUX KAWAMURAも「梅まつり」に便乗して
苺ショートを280円と大安売り。

思わず買い求めたのは経済合理的な行動と
自らを正当化して甘味を堪能したところだ。



春めいた東京からさして離れていないが、
寒さで有名な平昌では熱い戦いが繰り広げられている。

とはいえこの五輪はスポーツの祭典であるはずが
何とも政治色が強い。

そしてその真打としてついに金ファミリーの金与正氏(キム・ヨジョン)が
金正恩の親書を携えて韓国入り。

北朝鮮が専用機をもっていることに少なからず驚いたが、
そのトップレディーの所作にも目が釘付けとなった。

かつて兄と同様スイスに留学していたらしいが、
引き詰めた髪そして黒ずくめのコスチューム。

そして少し鼻と頭を上げた素振りなど北のトップレディーの
実体に迫りたいと思うのは当然だ。

TV映像は足が震えている様子をとらえていたが
さすがに強気を装っても各国首脳との面談には
緊張を強いられるだろう。

そして米国のトップレディーとして昨年秋にやってきた
イヴァンカ氏の華やかさと比較してしまったが、、米朝の違い
つまり自由国家と抑圧国家の落差をまざまざと感じさせられた。



さすがに経済制裁下にある北朝鮮の台所は苦しいようで、
文正寅を米日から引き離し自らの陣営へとの動きは急だ。

それは民族統一と太陽政策をと考える文政権の望むところで、
五輪後は米韓合同演習をやめさせ、さらに6月か8月に
平壌での首脳会談へと突き進むのだろう。

このような動きはこの20年来再三見られたもので、
そのたびに裏切られては半島の非核化は遠のいてきた。

今回もまた韓国は民族統一への夢をぶら下げられて、
休戦状態から一気に和平へと歩を進めようとするのだろう。

果たして北朝鮮の腹の内は?


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五輪の後

本日から平昌五輪が始まる。

すでに北朝鮮から美女軍団が到着し、韓国のみならず
日本でもメディアは「微笑み外交」に我を忘れて大騒ぎ。

一方国内ではいつものことながら各紙は景気よくメダル予想を
行っており、金8個を含めてメダル20個と超強気が席巻。

その根拠は男子フィギュアは金銀、女子フィギュアは金銅
女子ジャンプは金銅そしてノルディック複合は金銅、
さらにスピードスケートの小平は金2つなど、仰天ものだ。

まあ予想が外れて誰が損するわけでもないだけに
予想ぐらいは大盤振る舞いも良いのだろう。



しかし2週間も経てば祭りは終わり、「五輪の後」が始まる。

五輪へはペンス米副大統領と安倍首相が参加するが、
まさに水に油つまり招かれざる客たちと言ったところだ。

しかし「朝鮮半島に平和」と言った夢は、早晩米韓演習の
再開に対し北朝鮮の癇癪玉が破裂して雲散霧消することになるだろう。

すでに北朝鮮は核実験に加え16回に及ぶミサイル実験で
数十発のミサイルを発射しては挑発行為を行ってきた。

つまり五輪が終われば再び朝鮮半島では地政学リスクが
頭をもたげることになるのは必至だ。

またまた東京市場は地理的に近いだけに
直接的に影響を受けることになるだろう。



一方北朝鮮と激しくやりあう米国と言えば実際距離も遠く
北朝鮮の地政学リスクよりもリスクは国内にありそうだ。

つまりトランプ大統領その人と金融市場という時限爆弾だ。

大統領は保護主義を追求してNAFTAの見直しを進めては
世界を揺さぶる。

そして金融市場では金融規制が強化されているとはいえ、
リーマン時以上にオプションが様々に張り巡らされているようで
何が起きるやら分からない。

週初50まで上昇した恐怖指数はとりあえず20台に下落したが、
まだまだ恐怖指数はじめボラティリティを材料に空取引で利益を得ようとする
ディーラーが相場の変動を企んでいそうだ。

五輪後の日本は北朝鮮と米国に挟まれてまさに「前門の虎 後門の狼」
と言った風情で気を抜けない状況が続きそうだ。


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アルゴリズム

先週末(2日)発表された米国雇用統計において平均賃金が
2.8%へと改善したことが好感されて金融市場は一気に上昇。

しかし明るい未来が開いたと思ったのも束の間、
金利上昇が嫌気されて株価がまさかの下落に。

お陰で利食い売りが殺到して金融市場は一気に
リスクオフムードになった。

そして翌月曜日(5日)のNY市場の後場遅く、僅か数分の間に
1000ドルを超える下落となり、その後半値戻し、またまた下落と
up downを繰り返し、1日で1200ドルと史上最大の暴落となった。

その荒れ相場は翌火曜日(6日)東京市場にも波及し、
ITバブル崩壊以来という1日1500円の下落を示した。



そもそも月曜日のNY市場の乱高下と大暴落の背景には
アルゴリズムが大きく作用した。

つまり数学的に編み出された売買手法が起動して
HFT(High Frequency Trading)つまり高速回転取引や
ストップロス取引が大量に執行された。

これまでもアルゴリズムが相場の大幅変動の理由として
指摘されてきたが、今回の荒れ相場の犯人はやはりアルゴリズム
だったと言うことだろう。



ここ2~30年の金融市場ではアルゴリズムのほかにレバレッジ
そしてAIなど数学・金融工学を応用した手法が導入されている。

その一つであるレバレッジが縦横に組み込まれた市場では上げ相場はより上がるし、
下げ相場では収縮が加速化して暴落を誘う。

今回についても、利喰えるものは何でも売ろうと
人の判断がまず働いて米国株に続いて米国債、日本株、そしてドル円と
売りのオンパレードとなった。

それに触発されて人の開発したアルゴリズム、レバレッジが変動を加速させたということだろう。

ともかく今後も人間が生み出した様々な科学的な仕組みが
人智を超えた動きをするのは間違いなく、人はそれを制御できなくなりつつあると言うことか。


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立春過ぎて

立春も過ぎたがまだまだ寒く、本格的な春の到来が
待たれる。

ローソンや海苔業界がその火付け役と言われるが、
節分に恵方巻という奈良県あたりの風習が全国に広がっている。

昨日の梅ヶ丘駅前では美登利寿司で買い求める人の
長蛇の列ができるし、セブンイレブンからお客の呼び込みの
声が響いたり。

お寿司は3月の節句にと考えている我が家ではあるが、
華の少ない2月に彩りを添える風物詩と考えれば
それなりに楽しいと言える。



それにしてもこのところの大相撲の不祥事はさすがに
うんざりで、いい加減に土俵に集中してもらいたい。

とりわけ話題の中心は貴乃花。だんまりに突然の笑顔と
躁鬱が激しく変な人にしか見えないが、人気は根強いらしい。

NHKまで理事選の票読みをしたり選挙速報もどきを流したり。

理事から降格した貴乃花を待つものはもぎりと場内整理
らしいが少し苦労するのも良いかも知れない。



世の中の目は場外乱闘に集中していたが、
土俵上は結構熱かった。

初場所は栃ノ心の優勝で案外盛り上がり、さらに注目が
集まったのが「納谷」つまり大鵬の孫のデビューだ。

そして本場所最大の熱戦が前相撲での納谷と朝青龍の甥・
豊昇龍の一番だったのが相撲界の将来を明るくする。

この二人の対決はインターハイに始まったものらしく、
今回の一戦は納谷が勝ったが今後ライバル対決が続くだろう。

来年の夏あたりには二人とも十両にかけ上がって
いるのではないか。

ご贔屓の成長・昇進こそ相撲の醍醐味なのだ。


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根拠なき熱狂

「根拠なき熱狂」とは1996年にFRB議長の
グリーンスパン氏が当時の株価上昇を見て述べた。

現在もまた同様に実体経済を伴わない形で、債券バブルが生じ
同時に米国株価は26千ドルの史上最高値を更新中。

そのけん引役はITで、アップルとアルファベットのどちらが
先に時価総額で1兆ドルを突破するかが注目される。

さらにアマゾン、フェイスブックも7千億ドル前後で
バークシャーが5千億ドルと続く。

つまり景況感が良いとはいえ、ITはすでに買われ過ぎでは
ないのかと首を傾げてしまう。



この好況を見てトランプ大統領も一般教書演説において
株価・経済の実情を自らの実績として吹聴した。

1兆ドルものインフラ投資をぶちあげたことが影響
したのは確かではあるのだが・・・

無用な通商トラブルを起こす発言よりは平和的な演説で何よりだったが、
それでは株価が暴落した時には赤っ恥をかくことになるだろう。



世界同時株高について、上昇はまだまだこれからと言う意見が
多いが、すでに高すぎるとの印象は否めない。

実際3日にイエレン議長が退任することから米国の
金融政策に変化は避けられない。

そして長期金利は短期金利の上昇と米政府の国債乱発懸念に
2.8%に接近するなど、金利上昇の影響懸念が拡大している。

果たして米国の好況感はいつまで持続するのか。

ITの獅子奮迅で株価はいつまで続騰するのか、
そろそろ剣が峰に達しているように思えるのだが。


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プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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