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世代交代

盛夏のメルボルンの全豪オープンで大坂なおみが9月の
全米に続いて優勝し、ランキングでもトップに躍り出た。

21歳の若さそしてそのパワーとスピードからグラフや
ナブラチロワと同様に一時代を築きそうな勢いだ。

応援する根室のおじいちゃんが頻繁にテレビに登場するのは
微笑ましいが、日本のマスコミは大坂が日本人であることを
強調する姿が涙ぐましくもあり滑稽でもある。

ともかく女子テニス界では世代交代が実現したのは明らかで
潜在的なファンとしては何よりというところだ。



一方新しい時代の到来を前に「夜明け前が最も暗い」との
言葉を痛感させたのが大相撲だ。

人気を維持するために2年前に無理やり和製横綱を作った
ツケが回ってきたようで、やはり実力の世界に人気取りを
優先させた協会そして横審は反省すべきだろう。

実際3横綱休場、大関不振、若手人気力士不在とくれば
相撲ファンとしても不完全燃焼でこちらが休場したくなった。



そんな中で新たな希望は幕下で出世争いを演じる若い世代だ。

この注目される4人とは昨年高校卒業前の1月にデビューして
目下幕下に出世して力をつけつつあるホープたちだ。

その筆頭が朝青龍の甥の豊昇龍(幕下21枚目)で、今場所も
5勝2敗と6場所連続して勝ち越していよいよ十両が視野に入る。

体は少し小さめだがその狼を連想させる風貌と技のキレ味ともに
プロ好みで朝青龍のような力士になることが期待される。

そして続くのが埼玉栄高校卒のトリオでまず大鵬の孫の納谷
(幕下最下位の60枚目)。先々場所は負け越すなど少し壁に
当たっているようにも見えるが。

その他同級生の琴手計(ことてばかり)と塚原も幕下40枚目ぐらいに
出世しており、これらの力士は今年中に十両場合によっては入幕
の可能性も高まる。

目下はネットでフォローしているが、早く関取になり毎日TVに
登場してもらいたいと思っているところだ。


東京探訪

大寒を過ぎて立春までのこの季節が一年で最も寒い。
そんな折新旧の東京を代表するふたつのエリアへ出かけた。

そのひとつは根岸・入谷。

この界隈は戦前は下谷区(したや)に区分され、戦後隣の
浅草区と統合されて台東区になった。

入谷と言えば、「恐れ入る」の表現として「恐れ入谷の
鬼子母神(きしもじん)」と寅さんが口癖にしていたように古い町だ。

また朝顔農家が多くあったとかで入谷鬼子母神(真源寺)の
朝顔市は今も続いている。

そして根岸と言えば明治以降正岡子規をはじめ文人墨客が
多く住んでいたことが特筆されるところだ。

と言うことで江戸・東京の歴史を感じながら訪れたのが
レストラン「香味屋」(かみや)。

昭和の香りが漂う上品な洋食屋さんと言った風情で、
この店の代名詞にもなっているメンチカツのセットを食べた。

〆て3千円はメンチカツにしては高いとの声も出そうだが、
落ち着いた雰囲気でコーヒーを飲みながらゆっくりと話をできたのでいたって満足だ。

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そして次が現代の東京を代表する表参道。

南青山3丁目と言えば、近頃港区の児童福祉施設建設計画に対して
地域住民の反対が盛り上がっていることで全国の耳目を集めている。

反対住民の教育ママの言うところでは「日銀の子弟が通う名門・
青南小学校に入学するために1億円以上も出して引っ越してきたのに・・・・」とか。

どのように決着するのか知らないが、住民エゴが相当なところでは
あるようだ。

そしてランチをしたのが「博多天麩羅・きんのたかお」。

ランチタイムは長居は出来ないが、カウンター席で揚げながらの
8品を味わってお会計は1500円とコスパ抜群。

この付近でお昼をと考えている方には絶対お勧めしておきます。

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壺中の天

昭和の陽明学者・安岡正篤の教えである「六中観」に
忙中閑あり、苦中楽あり、死中活あり、壺中天あり、
意中人あり、腹中書あり、とある。

それぞれ含蓄に富むが、とりわけ「壺中(こちゅう)天あり」は好きな言葉である。

この出典は後漢書に記された故事に求められるが
小売商が毎日仕事の終わった後で小さな壺の中に入る。

そこは他人には推し量れない大きな宇宙、つまり自分らしく
生きる別天地がある、と言った意味である。



過日小学校4年生の仲邑菫さんがプロ棋士になった。

本来プロ入りに課せられている経験と試験を免除されて、
中韓に対抗するための早期育成枠の第1号になったのだ。

これから361マスの狭い盤上に自分の宇宙を作る
ことになるが、その重荷に少しかわいそうな気がしないでもない。

それは81マスに自らの世界を創造する藤井七段も同様で、
この人たちはヒフミンのように盤上に宇宙を感じながら生きることになるのだ。

しかしそこは一見狭い世界と見えても、実はとてつもなく大きいに
違いないのはまさに壺中の天と言うことだ。



翻って日々小さなスマホの画面に見入り一日の多くを
相場のことを考えている筆者の場合はどうか?

その姿を第三者が見れば10センチx4センチの狭い 
世界に何を見てるのかと不思議に思うかもしれない。

しかしこの狭い画面こそが筆者にとって壺中の天なのである。

その無機質で数字の羅列されたスマホの世界は実はウオール街そして世界隅々の
森羅万象に直結しており、北京で蝶が舞うだけで
リアルタイムに人々の恐怖と欲望が伝わり姿を変えるのである。

その複雑さや醍醐味を詳細に説明するに十分な言葉を持たないが
まさに一見小さくても実は大きな世界なのである。

もはや壺の中から抜け出せなくなって久しいが、国際金融特に
それを凝縮した相場変動は膏肓に入った病と言ったところだ。




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オリーブの枝

パウエルFRB議長の金融正常化への余りに強い姿勢と
米中関係に失望して12月以降米国株価は4500ドル(18%)
そしてドル円は9円も下落した。

しかし正月明け以降3月1日までの決着を目指して米中貿易協議が 始まり、
さらに 先週木曜日にムニューシン財務長官が関税の 全面撤廃を示唆
(その後政府高官が否定)したことからセンチメントは急速に回復した。

さらに金曜日には中国が貿易収支均衡化に向けて、2019年に
2千億ドル(22兆円)の削減を開始し、2024年には均衡化を
実現する意向とブルーンバーグが伝えた。

お陰で米国株価は24700ドルと下落分の7割ほどを回復し、
またドル円も110円をまじかにするところまで上昇した。

したがって市場には一段の安心感が広がっており、
ノアが放った鳩がオリーブの木を持ち帰った故事が囁かれたのである。



平和を希求する国際連合の旗にオリーブの枝が描かれているように
鳩と同様にオリーブは平和の象徴と言われている。

その理由は旧約聖書・創世期のノアの方舟(はこぶね)に由来する。

堕落した人間への試練として神は大洪水をもたらすがノアは
神の命令を受けて方舟を作り人間そして様々な動物のつがいを
乗せて嵐の中をさまよう。

そして陸地を探すために放った鳩がオリーブの枝をくわえて
戻って来るのを見てノアは洪水が引き始めたことを知るのである。

因みにこの話はメソポタミアの伝承にもあると言われるが、
方舟はオリーブの産地であるトルコの3000米級の
アララト山に漂着したとされる。

近年の科学的な分析によると4800年前の方舟の残骸と
見られる木片がこの山地で発見されたとのことだ。



ノアは確認のために再度鳩を飛ばす一方で洪水は
引き始めたと確信するのである。

つまり米中交渉についても中国側の本気度を確認したいところでもあり、
一刻も早くその証拠を見たいものだ。

とはいえ経済の先行き不安が急速に膨らむ中国もまた貿易戦争の
激化を望んでいないことは明らかで、中国の譲歩案が現実化するならば
世界経済のリスクは大きく軽減することになるのだが・・・・




まほろば

やまとは 国のまほろば たたなづく青垣
やまこもれる やまとしうるはし

11代景行天皇もしくはその息子のヤマトタケルが遠くから美しい
やまとを思って作った歌とされる。

したがってこのところ「まほろば=美しい土地」と謳われた奈良を
懐かしく感じるのも関西出身者としては無理からぬところのようで、
昨年は2度訪れたが今年もまた出かけたいと思う。

そんなおり南都銀行が東京の顧客そして奈良のファンを対象にした
「まほろば支店」の開設講演会に参加した。



「まほろば支店」とは仮想の支店、つまり同行もインターネット
バンキングを開始するとのこと。

地銀もインターネットバンキングにコストをかけて取り組まねばならなくなった
ようで、預貸率が悪化し、低金利が続く中でもあり
銀行業も大変だなと思ってしまう。

とはいえそんなことは忘れて、帝塚山大学の西山厚教授の「大仏さんと
行基さん」というお話を聞いて奈良時代にタイムスリップしたのである。

この先生のことは知らないが、なんでもNHK奈良放送局で毎週
古寺を巡る番組を持っていて地元では人気を博しているとの
自己紹介があったのでたぶんそうなのだろう。

ともかくユーモアにあふれる話ぶりに引き込まれつつ
行基の人となりそして聖武天皇との交流などについて
お話を聞いたのである。



行基はため池や灌漑など土木事業で活躍し大仏づくり
に協力した人として小学校6年生は知っていなければならないとのことだ。

しかし行基の廟や建立したお寺などは馴染みのないところで
したがってこの高僧の詳細は余り知られていない。

と言うことで講演は今ひとつインパクトが乏しかったが、
やはり大仏にまつわる話ならば、聖武天皇やその娘の
孝謙天皇さらには藤原家の話を聞きたかったなというのが偽わらざる気持ちだ。

ともかく今回のお礼に、そして古寺関連の案内やギフトが定期的に
もらえるとのことでもあり早速まほろば支店に口座を
開設することにした。


プロフィール

斉藤洋二

Author:斉藤洋二
銀行・生命保険会社にて
長く為替・投資業務に携わった。

特にホンコン、パリ在住の際には
中国・アジア・欧州・アフリカ
各国を見て歩いた。

歴史・料理・音楽に興味がある。

「ネクスト経済研究所」代表

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